久々に面白い外国の雑誌を発見しました! 隊長。
『INTERSECTION』というイギリスのカーマガジン。車は、持ってねし免許もね、で全く興味のない世界だけど、この『INTERSECTION』は、フランスで『CRASH』というファッションカルチャー誌のディレクターをしていたヨーゴ・トゥルパスが、趣味の自動車のための雑誌を作りたいと思い、『CRASH』を辞めてイギリスに移り自ら立ち上げた雑誌である。その話は知っていたけど、二年以上かかってようやく実物に出会うことができた。
『CRASH』の流れを汲むクールなデザインで、一冊まるごと車・車・車!(=TFP2)の世界。岡本仁編集長時代の『リラックス』を自動車ネタ限定で毎号作っているようなもので、よくこれだけネタが続くものだと感心する(ネタの深さで言えば70年代の『ポパイ』にむしろ近いか)。
内容もぼくが手にした一冊だけでも、「チェルノブイリに今も捨てられたままになっている放射能汚染された車」みたいなシリアスな話題から、「ブッシュ再選を阻むためのカー・ステッカー」「マツダのロータリーエンジン車(ROTARY ENGINE)VSプロペラ飛行機(ROTATING PROPELLER)によるイギリス横断レース」、日本の雑誌とコラボした「デコ・スクーター(デコトラ二輪版)」の紹介、“決してマネをしないでください”のタイトルで、通りがかった車の天井を両手で掴んで飛び乗るヒッチハイクのやり方、の写真による一部始終など……面白すぎる。もちろん車をモチーフにしたファッション写真もいっぱいあって、車そのものの写真もセクシーで、絶対に日本では作れないタイプの雑誌だと思う。一人の力だけでなく、世界中のネットワークを利用して作っているふしもあって(北京やロシア、アメリカ、日本など世界各地の話題が詰まっているのはたぶんそのため)、『ELLE』や『VOGUE』などの世界規模のネットワークを持っている雑誌ならいざ知らず、一介の自動車雑誌がここまでやれるのはすごいこと。尊敬しちゃいます。