
ここ最近の「広告批評」はグルビのアートディレクションも冴え、常に話題性のある特集を仕掛けていて、毎号すごく気になる。その最新号に「第52回カンヌ国際広告賞」の速報があり、記事によると、以前KiiiiiiiのLakin’が出演した「VOLVO/LIFE ON BOARD PROJECT」のCMシリーズが、チタニウムライオン部門で最高賞の“チタニウムライオン”を受賞したとのこと(Kiiiiiiiのラジオ番組のサイトで、詳しい内容が紹介されている)。よく見たら別のページにも、注目のサイバー広告としてこのシリーズが紹介されていて、チタニウムライオンだけでなく“サイバーライオン金賞”も受賞していたことがわかった(強そう……)。もちろん賞はクリエイターをはじめプロジェクト制作者に対して与えられるものだけど、そういう場にLakin’が居合わせたってことが面白いじゃないか、と思う。ともあれ、おめでとう! 酒だ、酒!
最新号は特集も面白かった。「エコ・クリエイティブ」と題して最近の企業やNGO主体のエコ・プロジェクトがいろいろと紹介されている。表紙は100%古紙再生紙。「1000000人のキャンドルナイト」や「ほっとけない世界のまずしさ」にも関わったクリエイティブ・ディレクター、マエキタさんのインタビューが面白かった。ホワイトバンドは、メッセージとファッションが絶妙のバランスで結びついていると思う。たとえばこれが強いメッセージが記されたTシャツだったら、ここまでは広がらなかっただろう。世界の貧困や諸問題を深いレベルで“知る”ことも大事だが、同時に“伝える”ことも大切だ。伝え、そして広げていくためには、よりシンプルな言葉とデザインが必要になる。デザインには、暮らしにくい世の中をより良い方向に変えていく力がある、と最近ちょっとした出来事をきっかけに改めて実感した。今回の特集はとてもタイムリーだった。
4月29日(金)、Kiiiiiiiが出演するイベント「Soi Travel」(渋谷・club asia “P”)を観に行った。昨年秋、六本木のSoi Music Fes.で初めて存在を知った(ライブは未見)バンコクの人気バンドFUTON、そしてSPANK HAPPYとの共演。Kiiiiiiiは過去のレパートリーと新しい曲がバランス良く並んだ、いままで観た中でもベストに近いパフォーマンス。自分たちを知らない人の多い大事なステージで、ここぞとばかりに力を発揮できる勝負強さは素晴らしい。SPANK HAPPYやFUTON目当てのお客さんにもあたたかい拍手をもらっていたように感じた。会場に来ていたというよしもとばななさんや野宮真貴さん(スパンクス菊地氏の日記より)がKiiiiiiiをどのように観たか気になる。彼女たちの一生懸命さにまた胸を撃たれた。
SPANK HAPPYのパフォーマンスをはさんで、いよいよFUTONの登場。第二期ABCやDeee-Liteを思い起こさせる、メンバーのキャラのバラけ具合に釘付けになる(ドラムスは元Suede、キーボードは元パナッシュ〜サイキックTV(!)とか)。アルバムで聴いてたエレクトロクラッシュの曲に始まり、だんだんギターやドラムが全面に出たロックなグルーヴに近づいてゆく。基本的にエレクラが好きだけど、後半のロックっぽい曲が思いのほか良かった。CDで想像していたのよりもはるかに面白いバンドで、ライブで観られて本当にラッキーだった。
