木ーーーーーーーと泣く子

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 下北沢にある古着屋のHOLA(オーラと読む。Lakin’デザインのTシャツを販売していた)が今度閉店することになり、お別れパーティーに木ーーーーーーーとニーハオのゆかりちゃんが参加して小さなライブが開かれると聞いて、家族三人で遊びに行った。娘は、おなかにいた頃Kiiiiiiiのライブを聴いたことはあったけど、動く彼女たちを見るのは今回が初めて(Kiiiiiiiじゃなくて木ーーーーーーーだけど)。そういえばこれが人生初ライブ。

 出演者のKiiiiiiiのu.tとニーハオのゆかりちゃん、HOLAの店長さんも子育て真っ最中、Lakin’のおなかにももうすぐ誕生するベビーが……。ほかにも赤ちゃん連れがけっこう多く、観客の平均年齢をかなり引き下げていたようだった。一曲目のKiiiiiiiコール(悲鳴)が終わったあとの絶妙のタイミングで娘が大泣きし、周囲の笑いをとっていた。あちゃーーーと思いつつ内心ナイス。久し振りに観るKiiiiiiiのライブはやはり楽しかった(出産をネタにした小芝居には笑った)。どんな場所や環境でもハプニング込みで面白くしてしまう、ある種のアートフォーム/即興劇なのだと改めて実感した。

木ーーーーーーー

 9月28日(日)、Artcenter Ongoingでの南風食堂のイベント「ココナツチキンカレースープと交換されたもの」展にて。実はちょうど一カ月前、Kiiiiiiiが復活ライブをする夢を見たのだ。なんかギャラリーみたいな場所で床に座って、いつもの仲間たちとKiiiiiiiの出番を待っている。みんなでKiiiiiii復活をお祝いしてノートに寄せ書きをしているのだが、そこにレイキンの旦那のしもんくんが描くドローイングがやたらにうまくて、ぼくも含めた周りの人々がその様子に魅入っている。夢の中のKiiiiiiiはいままでと全く違うステージをするらしく、みんな期待に胸をわくわくさせている…………………。

 ドローイングのくだりは違っていたが、それ以外はほとんど正夢に近かった。木ーーーーーーーは限りなくKiiiiiiiだった。ドラムレス、手描きのフリップとトイ・ピアノ、そしてマイクとコール&レスポンスで40人のお客を煽っていく。初期の「Food Poem」がレパートリーだった頃を思い起こさせた。こういう方向性もあり得たかもしれないパラレルワールドのKiiiiiii。このまままるごとアメリカの子ども番組に持って行けそう。Kiiiiiii(に限りなく似た木ーーーーーーー)の久しぶりのパフォーマンスと、温かいココナツチキンカレースープが、ぼくの心と体をいっぱいに満たした。

メリー・クリスマス with ケロポンズ and Kiiiiiii@SPC

クリスマスの時期に、吉祥寺のStar Pine’s Cafeで面白いライブを連続で観た。12月21日(金)のケロポンズと、12月24日(月)のKiiiiiii。どちらも女子2人組、そしてぼくにとっては大切な友人で、思い起こせば2組とも数年前のぼくの結婚パーティーに出演してくれたのだった。つくづくすごい宴だったなあ。

 ケロポンズは、普段は日本中の保育園や公民館を回って親子コンサートやセミナーをしている、チルドレン・ミュージック界のスーパースター。だが、この日の「年(を)忘れ(ちゃった)ライブ」は大人向け仕様ということで、前半がコント(小芝居)で後半が普通のライブという構成だった。ケロポンズは生で何度か観てきたが、この日のライブは間違いなく彼女たち(ケロ&ポン)がこれまでやってきたことの集大成であり、そのうえ未来の可能性をも感じさせる素晴らしい内容だった。ワールド・ミュージックからアイドル・ポップスまで一瞬で横断する音楽性と、ドラァグクイーン好きのお姉様をも喜ばせそうな(女だけど)妖しく突き抜けたキャラ×2、そのうえさらに涙あり。てんこもり。とりわけ前半のコント+歌のパートは、Kiiiiiiiのイメージとも重なるものがあった(Kiiiiiiiは観客として来ていた。ケロポンズとは大の仲良し)。Kiiiiiiiとは一世代も上にあたるケロポンズが若さとはまた違ったエネルギーを駆使して、お互いいい勝負のライブを繰り広げていることに感動した。ケロポンズとKiiiiiiiの対バンライブ、いつか観てみたい。ケロポンズをまだ知らない人にもぜひ見せてあげたい。(>>ケロケロ日記:12月21日

 その3日後に同じ場所で開かれたKiiiiiii「Strike! vol.5」。このところKiiiiiiiについて書こうとすると父や兄など身内の視点になってしまうので、よっぽど遠出でもしない限り(海外など)ここには何も書かずにいたが、この日のライブは本当に良かった。そろそろお腹が大きくなってきたu.t.が、妖艶で色気にあふれていて目が離せなかった。Lakin’のことが目に入らずu.t.しか見えなくなってしまうようなステージが、経験上Kiiiiiiiのライブとしての理想的展開だと思う。その意味で、この日は最近観た中ではニューヨークのCake Shopに匹敵する出来だった。心配でハラハラさせられることもなく、感傷も何ひとつ残さず、ただ歌と演奏だけがそこにあった。秋のライブで初めて披露した2人ドラムの作品など、新しい試みにも果敢にチャレンジしている。これでしばらくお休みとのことだが、全くサヨナラという気がしない。u.t.の赤ちゃんと一緒に“次のKiiiiiii”もきっと、この休みの間に生まれ育っているだろう。それを早くこの目で見てみたいと思った。
 
 
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以前描いたCD『うたって あそぼう!! ケロポンズ』のジャケット

BCCKS(ブックス)

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BCCKS
 
 グラフィック・デザイナーの松本弦人が新たに立ち上げるサイトBCCKS(ブックス)のPreview版がオープンしていた。最近よく見かけるデジタルオンライン雑誌(SooKなど)のインターフェースを極力簡易化した(ボタンは出てくるが上下スクロールだけでも読むことができる)しくみにより、オンラインで本を発表したり閲覧したりできるサイトということらしいが、スゴイのはPreview版に登場する「本」のクリエイターのラインアップ。……タナカカツキの小学生時代の未発表SFマンガ「AGE」/立花ハジメの作品集「RIDE SAFE」/100%ORANGEのフリップブック/ADC賞を受賞した服部一成「TAKEO DESK DIARY」の再録「ALPHABET BOOK」/下平晃道「Tanishi & Me」、そして、Lakin the KiiiiiiiがMOLESKIN展で発表した4色ボールペン作品「My musical score for DRUMS」etc.。

 文系でも理系でもないデザイナー的叡知が、難易度の高い世界の敷居をちょっとだけ低くして表現の可能性をぐっと押し広げる(ワクワクするような)瞬間を久々に見た気がする。

>>BCCKS(ブックス) http://bccks.jp/

ガーリーの系譜

街で拾ったチェコの映画「ひなぎく」のチラシの裏面より。

ひなぎく
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