これから行くかもしれない展覧会[2010・7/8~] このエントリをTwitterに追加このエントリをはてなブックマークに追加

小野英作+山野英之二人展 頭で考えて、手で描いた。
2010年7月22日[金]―7月28日[月]
Nidi Gallery(東京・赤坂)
タイプが似たグラフィックデザイナーの二人が手描きに挑戦。

:phunk “WELCOME TO ELECTRICITY”
2010年7月23日[金]―10月11日[月]
DIESEL DENIM GALLERY(東京・表参道)
シンガポールのデザインユニット。昔ぼくも作品を投稿していた雑誌「NEOMU」の常連だった。

遊びのなかの色と形展~クルト・ネフ&アントニオ・ヴィターリ
2010年7月24日[土]―9月12日[日]
目黒区美術館(東京・目黒)
2組の玩具作家に日本の作家も加わった知育玩具展。ネフ社の玩具が一同に見られる絶好の機会。

こどものにわ
2010年7月24日[土]―10月3日[日]
東京都現代美術館(東京・清澄白河)
乳幼児から大人まで楽しめる参加型の作品がいっぱい。ご家族でぜひ。

大塚いちお『illustration book, ICHIO Otsuka’s MAGIC !』ができるまで
2010年7月26日[月]―8月9日[月]
青山ブックセンター本店内ギャラリー(東京・表参道)
作品集『MAGIC!』の制作過程で生まれた、ラフスケッチ、色校、デザイン案などを展示。

今日マチ子「七夕委員」出版記念原画展
2010年7月27日[火]―8月8日[日]
artdish g(東京・神楽坂)
『七夕委員 星に願いを篇』の発売記念展。福田理香とのコラボによる一日限りのカフェも。

ラルフ・シュライフォーゲル展
2010年8月4日[水]―8月28日[土]
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京・銀座)
スイスのグラフィックデザイナー、ポスター作家。モノクロの質感が美しい。

UKグラフィックデザイン展 UK? OK!!
2010年8月6日[金]―8月30日[月]
パルコファクトリー(東京・渋谷)
デザイナーズリパブリック“倒産”以降の次世代を担うUKデザイナー22組。

梅佳代写真展「ウメップ」
2010年8月7日[土]―8月22日[日]
表参道ヒルズ スペースオー(東京・表参道)
2年振りの写真集発売記念。展示点数1700点、しかも会期中に増加。

多田玲子展示 ABCのABCのABC
2010年8月10日[火]―8月31日[火]
青山ブックセンター本店内ギャラリー(東京・表参道)
AくんBくんCちゃんのイラストをフィーチャーした夏休みブックフェアも開催中。

『つづくこと つづくとこ』(創英社)刊行記念 Murgraph原画展
2010年8月10日[火]―8月31日[火]
青山ブックセンター本店内ギャラリー(東京・表参道)
同時期にレイキンの旦那のマーグラフの原画展も。滝本晃司・詩の小さな可愛い絵本。

唐仁原多里個展「ANTIQUE」
2010年8月20日[金]―8月25日[水]
HB Gallery(東京・表参道)
古い物。静物の古さ、質感を描くのって難しいと思う。

KARL HYDE “What’s going on in your Head when you’re Dancing?”
2010年8月25日[水]―9月15日[水]
ラフォーレミュージアム原宿(東京・原宿)
アンダーワールド/tomatoのメンバー、カール・ハイドによる初のソロ・ペインティング展。

特別展 和田誠の仕事
2010年9月11日[土]―11月7日[日]
たばこと塩の博物館(東京・渋谷)
ぼくが最も尊敬するデザイナー和田誠さんの回顧展の開催が決定。

2000年代の日本の絵本展 2000-2009
2010年9月15日[水]―11月14日[日]
ちひろ美術館・東京(東京・上井草)
100%ORANGE、長谷川義史、村上康成など絵本作家21名の作品を展示。
 
>>これから行くかもしれない展覧会[2010・6/7~]

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ホンマタカシ NEW WAVES 2010
2010年6月3日[木]―8月1日[日]
1223現代絵画(東京・広尾)
2000年から撮り続けている「NEW WAVES」シリーズの最新作。

大塚いちお展「MAGIC !」
2010年6月21日[月]―7月17日[土]
NEWWALL/NEWPORT(東京・代々木八幡)
作品集『MAGIC!』発売記念展第一弾。NEWPORTの壁一面が大塚色に。

本城直季meets宝塚歌劇団 写真展「TREASURE BOX」
2010年6月22日[火]―6月27日[日]
ギャラリー同潤会(東京・表参道)
得意の「逆あおり」で玩具の人形のようにとらえた宝塚のステージ。同名の写真集も。

大塚いちお作品展「MAGIC IN THE ROOM ! 」
2010年6月23日[月]―7月8日[木]
PACIFIC FURNITURE SERVICE EBISU 2F(東京・恵比寿)
こちらも作品集にちなんだ展示。作品集の撮影がPFS店内で行われたとか。

+81 3331 9010 HIDEKI INABA Exhibition 稲葉英樹展
2010年6月25日[金]―7月25日[日]
+81 Gallery+lab(3331 Arts Chiyoda #204)(東京・末広町)
独特のミニマルな表現。3331 Arts Chiyodaはまだ行ったことない。

ムラタ有子「New works – 新作絵画展」
2010年6月26日[土]―7月31日[土]
ギャラリーサイド2(東京・赤羽橋)
独自のペースで活動を続ける画家の新作。イグアナ?可愛い。

ブルーノ・ムナーリ展 アートの楽しい見つけ方
2010年6月26日[土]―8月29日[日]
横須賀美術館(神奈川・横須賀)
視覚だけでなく触覚にもアピールする本や造形作品が約200点。遠いけど行きたい。

「ファインペーパーがちょっとわかる」展5
2010年6月29日[火]―7月30日[金]
見本帖本店(東京・神保町)
竹尾の紙見本、持っててもなかなか使いこなすには至らず。これを見て参考にしよう。

たんじあきこ 絵本展
2010年7月1日[木]―7月12日[月]
URESICA SHOP&GALLERY (東京・経堂)
ケロポンズとも仕事をしたことがあるイラストレーターの新作絵本展。会場は家から比較的近場。

デザインの港2。浅葉克己展
2010年7月7日[水]―7月22日[木]
神奈川県民ホールギャラリー(横浜・日本大通り)
地元の横浜で開く意欲的な新作展。昨年は行けなかったので今回は必ず行く。

はまのゆか Presents
2010年7月9日[金]―7月21日[水]
GALLERY SPEAK FOR (東京・代官山)
スムルースとの交流もあり、村上龍作品の挿画で知られる画家。「絵の贈り物」をテーマに。

横尾忠則全ポスター
2010年7月13日[火]―9月12日[日]
国立国際美術館(大阪・中之島)
横尾忠則が手がけたポスター全800点と下絵等を展示。行けるといいなあ。

多田玲子個展「レモンは言う、“ためいきじゃなくてこれは音楽”」
2010年7月14日[水]―7月25日[日]
Artcenter Ongoing(東京・吉祥寺)
フェルトや布をふんだんに使った新作。

笹原清明写真展『evol』
2010年7月14日[水]―7月31日[土]
Time Out Cafe&Diner / Gallery Space(LIQUIDROOM EBISU)(東京・恵比寿)
Spangle call Lilli lineのギタリストによる写真展。音楽家が撮る写真に興味がある。

RIP SLYME大博覧会「GOOD TIMES」2001〜2010
2010年7月14日[水]―8月2日[月]
パルコファクトリー(東京・渋谷)
10年間のアートワーク、ノベルティグッズ(リップナンバー)を大公開。制作はもちろんgroovisions。

BEGINNING! BEGINNING!展
2010年7月15日[木]―8月13日[金]
SUNDAY ISSUE(東京・渋谷)
渋谷にオープンする新スペースの第一回展示。Quzmo、DJ Codomoほか28組が“はじまり”をテーマに。

上田義彦写真展 YUME (MYANMAR)
2010年7月16日[金]―8月12日[日]
G/P Gallery/NADiff Gallery 2F(東京・恵比寿)
ミャンマーで撮影された新作。僧侶、寺院、風景、ネコなど。

佐藤雅彦ディレクション “これも自分と認めざるをえない”展
2010年7月16日[金]―11月3日[水・祝]
21_21 DESIGN SIGHT(東京・乃木坂)
ピタゴラスイッチ的なインスタレーション/体験型アートの集大成。
 
>>これから行くかもしれない展覧会[2010・5/6~]

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北村範史「Zoo in FRAMeWORK 2010」
2010年5月21日[金]―6月2日[水]
FRAMeWORK渋谷店(東京・渋谷)
上野動物園の動物たちを描いたTシャツの原画を展示。北村さんのサイトはこちら

小田島等「新生代第三紀のアノニマス・ポップ」
2010年5月21日[金]―6月6日[日]
路地と人(東京・神保町)
作品集「ANONYMOUS POP」にちなんだ新作を展示。

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」
2010年5月26日[水]―8月16日[月]
国立新美術館(東京・乃木坂)
パリに行ったがオルセーは未体験。でも勧める人が多いのでこの機会に。

蒼井優展 「うそっ。」
2010年5月27日[木]―6月14日[月]
パルコファクトリー(東京・渋谷)
同名の3D写真集と連動した展示。写真集の製本も3Dメガネも可愛いな。

夫婦展、再び 長谷川義史+あおきひろえ
2010年5月31日[月]―6月12日[土]
ピンポイントギャラリー(東京・表参道)
CD『いちについて』にも参加した長谷川さんと奥さんの仲良し二人展。

辛酸なめ子展「オーブの記憶」
2010年5月31日[月]―6月12日[土]
森岡書店(東京・茅場町)
意図せず写真に写り込む光の玉=オーブについての展示。グッズ販売も。

JAGDA新人賞受賞作家作品展2010 木住野彰悟・長嶋りかこ・八木秀人
2010年5月31日[月]―7月2日[金]
クリエイションギャラリーG8(東京・新橋)
長嶋りかこさんの仕事がなかなか好み。論論ブーツ、ラフォーレの視力検査表など。

沢渡朔「上海/黒田エイミ」
2010年6月1日[火]―6月13日[日]
artdish g(東京・神楽坂)
こんな愛人だったらほしいわ…。フルヌードを披露した「月刊黒田エイミ」からの展示。

伊藤絵里子個展「サイトシーイング」
2010年6月4日[金]―6月9日[水]
HBギャラリー(東京・表参道)
伊藤さんもついにHBデビュー。今回は風景画に挑戦。

NB@ggg ネヴィル・ブロディ2010
2010年6月4日[金]―6月28日[月]
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京・銀座)
90年代にタイポグラフィを駆使した仕事で一世を風靡。その最新型。

横山裕一「BBF」
2010年6月4日[金]―7月14日[水]
アラタニウラノ(東京・新富町)
作品集「ベビーブームファイナル」からのシルクスクリーン。特装本やTシャツの販売も。

原字ものがたり―デジタルフォントの原型
2010年6月7日[月]―6月19日[土]
人形町Vision’s(東京・人形町)
デジタルフォント制作の歴史とプロセスを公開。フォントベンダーによる座談会も。必見。

荒木経惟『センチメンタルな旅 春の旅』
2010年6月11日[金]―7月18日[日]
RAT HOLE GALLERY(東京・表参道)
愛犬チロとの別れの旅。人は少しずつ何かを失い続けてそれでも生きていく。

石本藤雄展 「布と陶に咲く花」
2010年6月15日[火]―6月27日[日]
スパイラルガーデン(東京・表参道)
元マリメッコ所属のデザイナーによるテキスタイルと陶芸。

仲條正義展「心中のその後」
2010年6月18日[金]―6月23日[水]
HBギャラリー(東京・表参道)
昨年G8で開かれた服部一成との二人展の作品を縮小して展示。

街角の風景(漆原冬児・得地直美・永島壮矢・わたべめぐみ・新目惠)
2010年6月18日[金]―6月23日[水]
OPAギャラリー(東京・表参道)
時々通っている代々木のデッサン会仲間が参加するグループ展。

鷹野隆大作品展『金魚ブルブル』
2010年6月18日[金]―7月22日[木]
ツァイト・フォト・サロン(東京・渋谷)
男の何気ない仕草が醸し出すエロス。女性を見つめるような視線で捉えた男性像。
 
>>これから行くかもしれない展覧会[2010・4/5~]

展覧会日和[2009・11〜12月] このエントリをTwitterに追加このエントリをはてなブックマークに追加

11月×日

 北村範史さんの展示第三弾(FRAMeWORKの球根展も含めると4回目)「窓」を観に、水道橋の食堂アンチヘブリンガンへ。内装もさりげなく置かれた小物もすべてが洒落ている店内で、飾られた写真や絵の作品が文字通り「窓」のように機能している。別の場所で打ち合わせがあるのでランチを食べてすぐに出ようと思ったら、北村さんが現れたので少し話すことができた。

11月×日

harakoichi.jpg

 新橋のクリエイションギャラリーG8/ガーディアン・ガーデンで、原耕一アートディレクション展「もうちょっとだな」が同時開催されていた。原さんという名字のアートディレクターが何人もいるので混乱しがちだが、原耕一さんはYMOの『BGM』期の雑誌広告、サザンやINU(町田町蔵)のレコードジャケット、サントリーやJTの広告などを手がけた人。会場にも閲覧可能な形で展示されていたサントリーのPR誌『SPIRIT.』からも、80年代特有のむせかえるようないい匂いがぷんぷん漂ってくる。で、すっかり80年代の人だと信じ込んでいたのだがとんでもない、21世紀以降現在もなお、広告など様々な分野で第一線で活躍中なのであった。特に90年代の写真ブーム以降の写真集の仕事では、80年代とはまた違った形で時代を牽引している印象すらあった。過去に関わったたくさんの写真集(これも閲覧可)に起用された写真家の人選が非常に的確で(森山大道、石内都、ホンマタカシ、若木信吾、新しい人では石川直樹、鷹野隆大ほか)、彼と仕事をした写真家は必ず大物になる、みたいなセンサーの役目を果たしているようにも感じられた。第二会場のガーディアンガーデンには、日本専売公社〜JTのたばこ広告やPARCO、YMO、シナロケなどの過去の広告仕事がずらりと。今回も充実しているタイムトンネルシリーズの対談本を買って帰った。

 ギンザ・グラフィック・ギャラリーまで歩いて、北川一成展へ。住み慣れた印刷の世界から離れて、ビジュアル表現の高みを目指そうとする姿勢はわかるのだが、彼のタイポグラフィだけはどうしても馴染むことができない。

11月×日

 1歳の誕生日を境に娘のボキャブラリーが徐々に増えてきて楽しい日々。恵比寿のMA2ギャラリーで、楽しみにしていた藤井保「BIRD SONG」を観る。原研哉、深澤直人との無印良品の仕事などで有名な写真家。渡り鳥の撮影をライフワークにしているのだそうだ。美しい群れの隊形を写し止めた写真と、鳥の羽ばたきを残像のようにとらえた写真、どちらも藤井さん独特の重みのあるモノクロで見ごたえがあった。グルビ×コーネリアスの「WATARIDORI」を思い出す。優雅でタフで、とても切ない。

11月×日

 めったに行かない新中野にある女子美ガレリアニケというギャラリーへ、NNNNY(伊藤ガビンとグラフィックデザイナーいすたえこのユニット)による『NNNNYのデザイン家電の予習復習』を観に行く。以前、結局来日できなかった思想家のフェリックス・ガタリのイベントで、点字+ステンシルの上からスプレーを吹いて作成したフライヤーが彼らの作品だった。今回の展示はそれとはまったく無関係の、デザイン家電の忘れられたプロトタイプともいうべき「家具調コタツ」がテーマ。現在のデザイン家電の方向性(引き算)と家具調コタツのそれ(足し算)は真逆を向いている、ということに気付かせてくれただけでも面白かったというべきか。

11月×日

 乃木坂21_21 DESIGN SIGHTの、「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展へ。先日も観た藤井保さんが深澤直人のプロダクトを撮る、というよだれの出そうな展示。藤井さんの写真における対象の切り取り方、深澤さんの徹底的な引き算の末に切り出されたプロダクト、どちらからも学べることがたくさんあった。レタリングで影だけを描いて書体を表すアプローチ(たとえばこんな感じ)が、今回の「輪郭」の考え方に似ていると思った。

11月×日

 藤井→藤井/深澤、と来て、今度は深澤さん単独の展示へ。とはいっても個展ではなく、表参道EYE OF GYREで、深澤直人が主宰するデザインワークショップ「WITHOUT THOUGHT」発表展のVOL.10「箱|BOX」が開かれていた。参加デザイナーが提案するパッケージ(商品/モノを包む箱)が実際に作られ、展示されている。ワンアイデアで笑わせる方向の作品が多い中、關真由美さんという人の「1カットのショートケーキの箱」(ショートケーキ一箱分の箱の内側が鏡になっていて、開くとホールケーキのように見える)が、アイデアと見た目の双方で優れていた。図録を購入。その後、HBギャラリーの網中いづる個展「Once upon a time」のオープニングに向かうも、パーティーの混雑で中にも入れず、あきらめて夜から始まる打ち合わせの場所へと向かった。

11月×日
 忙しさのピークをようやく乗り越え、次の仕事の準備などに少し時間をかけてじっくりと取り組む日々。日本橋の産業技術史資料情報センターという聞き慣れない場所で「ザ・テレビゲーム展 〜その発展を支えたイノベーション〜」(PDF)という興味深い展示が行われていると聞き、早速行くことに。北九州で開かれる「ザ・テレビゲーム展」のプレ展示ということで(そちらも行きたかった…)、狭い会場に、初期のテレビゲームの原型となるオシロスコープを使った機器や、日本からは任天堂のファミコン〜ゲームキューブ、それに対抗するSEGAのマスターシステム〜メガドライブ(←両方持ってた)からNECのPCエンジンまで、レアなゲーム機がずらりと並んでいた。中でも衝撃を受けたのは世界初の商用家庭用ゲーム機「ODYSSEY」。この古いCM映像を見るとわかるように、ODYSSEYは白黒テレビの上に、カラー印刷された透明フィルムをゲームごとに貼り替えてプレイする。それぞれのフィルムがとても可愛いし、家庭用白黒テレビの表現の拙さをカバーするアイデアとしても秀逸。こんな珍しいゲーム機に出会えただけでも幸せだった。

 そのまま少し歩いて、京橋Bartok Galleryの「現代女流絵本作家展」という厳めしい名前のグループ展へ。気になっていた画家さんの絵をまとめて見ることができた。展示作家のひとりであり友人の、市居みかさんは数日前ブログで第一子の妊娠を発表。とても嬉しい。不在だったがお祝いのメッセージを残して会場をあとにした。

 

12月×日

 新宿2丁目。初めて行くPhotographers’ Galleryで野村佐紀子写真展「野村佐紀子展 1」。展示の内容よりも、このギャラリーへ向かうまでの周辺のゲイタウンぶりにたじろぐ(真っ昼間だからまだ良かったが…)。展示自体がこの街の一部であるかのようにすら感じたほどだった。暗闇と、男の裸と。

 気を取り直して、表参道HBギャラリーの「和田誠・挿絵原画 大公開」へ。昔の挿絵原画と、復刻されたモノクロの童話(おさる日記)が何種類か売られていた。迷って結局買わずに出てしまった。

12月×日

 原宿のLAPNET SHIPでMurgraphの個展「3 chords」を観る。Murgraphこと下平晃道くんの、同時期に開かれる個展のひとつで、こちらはイラストレーションサイドの作品が並ぶ。新作はタイトルの通り3色で描いたドローイングで、奥さんでパートナーの多田玲子(Kiiiiiii)が描く3色ボールペンのドローイングに影響されているようでもある。もちろんアウトプットの仕方はそれぞれ異なるけど、本当にこの夫妻は双子のようだ。きれいな多色刷りのZINEと、Tシャツを買って帰る(翌日、同じ展示を妻と娘と三人で観た)。

12月×日

 黒沢健一のアルバム『Focus』でご一緒した嶋本麻利沙さんの新作展「yellow turning gold」を、No.12 GALLERY(東北沢)で。前回の写真展「because there is light」を観て、すぐにアルバムの撮影を依頼したのがちょうど一年前のことだった。緑の木々がやがて紅葉して黄金色に変わるように(『Focus』リミテッド・エディションがお手元にある方は、ブックレットのライブ編直前の写真を参照)……まさに“yellow turning gold”のように時は過ぎ、嶋本さんの写真も黄色く深く色づいていた。というのはもちろんぼくの主観に過ぎないが、もしあの時出会っていたのが今回の写真だったら……と思うとますます運命を感じずにはいられない。

12月×日

 久々に銀座へ。長い行列とテレビの取材。きょうがアバクロ銀座店のオープン日らしい。行列にも渋滞にも興味ないので足早に素通りして、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の「広告批評展 ひとつの時代の終わりと始まり」へ向かう。展示のディレクションがグルーヴィジョンズ。昔から広告批評は事あるごとに購入してきて大好きな雑誌だったが(とくに中村至男、グルビのAD時代)、この展示はまさしく「ひとつの時代の終わり」以外の何物でもなかった。1F中央に設置された白い箱の中に、トイレの落書きのような寄せ書きコーナーがあって、それが新しい広告批評の「始まり」に相当するらしかった。新サイトのURLと、その周りにマジックペンで書かれた広告業界人、編集者、あるいは広告業界を目指す学生たち?の、いまだに広告の未来を信じて疑わなそうな(とぼくには感じられた)書き込みの数々。2ちゃんやSNSの向こうを張っているようでいて、実は思い切り閉じているその小部屋にこそ、広告と広告批評のひとつの時代の終わりを見た気がした。会期がもしも半年後の(twitterとUstreamがある)現在だったら、切り口が全然違っていたかも、とも思う。広告批評の本当の「始まり」に期待している。

 会場を後にし、新橋のクリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで開かれている「手ぬぐいTOKYO」へ。200人のクリエイターによる手ぬぐいの展示即売。以前ぼくも、複数のクリエイターによる…という触れ込みのTシャツ競売に参加したことがあるが、この手の企画では売れる商品と売れない商品の差が如実に表れて、ある意味非常に酷だといえる(自分のは売れなかった方)。この企画展に限らず、売れる作品とそうでない作品の違いをはっきり見極めることは、プロダクト制作において非常に参考になると思う。ネームバリューがあれば売れるというわけではなく、かといってクオリティが大事かと思えばそれだけでもない。

12月×日

 もうすぐ終わりそうなヴェルナー・パントン展を観に、初台の東京オペラシティアートギャラリーへ。徹底的にモダンで未来的で、ラグジュアリー(←パントンのパターンをジャケットに使ったFPMのアルバムのタイトル)を追求したプロダクトの数々。最近観てきた質実剛健、シンプル・イズ・ベストのプロダクトとは対極の世界。パントンのインタビュー映像を観ながら、3Dカーペットの「ウェーブ」に寝転んでそのままうとうとしてしまった。

12月×日

hamano.jpg

 年の瀬。今年はありがたいことにたくさんの仕事に恵まれた。しかも締めくくりを、ずっとデザインに関わっているスムルースのアルバム撮影のための大阪出張で飾ることができた。前回(1月)と違って遊びにいく時間はほとんど取れなかったけど、大阪の中心部から少し離れた岸和田で同じ時期に開かれている、はまのゆかさんの「Thank you!! 原画展 〜デビュー10周年記念〜」だけはどうしても観ておきたかった。はまのさんは「13歳のハローワーク」の挿絵で有名なイラストレーターで、スムルースのヴォーカル徳田君の大学の後輩にあたることを前々から聞いていた。

 なんばから特急サザンに乗って岸和田へ。古き良き情緒が残る街並みを歩くこと約15分。会場の自泉会館は、古い様式の建築がそのまま残されている、地域の大きな公民館みたいなところ。その一室にはまのさんの10年分の作品が並べられている。手作り感あふれる展示が彼女の絵にはよく似合っているように感じられた。本人に会えなくても、と思い、ノートに感想とスムルースの撮影で東京から来た旨を残して帰ろうとしたら、それを見たはまのさんご本人が声をかけてくれて、スムルースのことや絵のことについて短い時間話すことができた。こんな小さなことでもいつか何か、自分自身や自分のまわりでつながることがあればいいなと願いつつ、いつも展覧会に直接足を運んでいる。

>>展覧会日和[2009・9~10月]

これから行くかもしれない展覧会[2010・4/5~] このエントリをTwitterに追加このエントリをはてなブックマークに追加

グラフィックトライアル2010
2010年4月23日[金]―7月19日[月・祝]
印刷博物館 P&Pギャラリー(東京・飯田橋)
今年は新村則人、菊地敦己、福岡南央子、仲野昌晴の4人がオフセット印刷の限界に挑戦。

キューバン・グラフィズム ─版画とポスターでたどるハバナ宣言50周年─
2010年4月24日[土]―5月23日[日]
多摩美術大学美術館(東京・多摩センター)
ハバナ宣言から50年。革命を描いた版画と、ハバナ映画祭のポスターコレクションを展示。

横山裕一 ネオ漫画の全記録:「わたしは時間を描いている」
2010年4月24日[土]―6月20日[日]
川崎市市民ミュージアム 企画展示室1(東京・武蔵小杉)
マンガの形式を借りた強度の高いアート。初の回顧展。

志水則友個展 火と水~KAMI~
2010年4月28日[水]―5月5日[水]
モンキーギャラリー(東京・代官山)
ザ・チョイスでのデビュー以降独自の道を歩むノリくんの久々の個展。作家のサイトはこちら

ニナガワ・バロック/エクストリーム 写真家・蜷川実花の、野心・欲望・新世界
2010年4月28日[水]―5月30日[日]
NADiff A/P/A/R/T(東京・恵比寿)
NADiff A/P/A/R/T全館を蜷川実花一色に。3Fの沢尻エリカ×蜷川実花も見物。

佐藤哲郎写真展 神聖かまってちゃん「死ねよ佐藤!」
2010年4月29日[木・祝]―5月13日[木]
デアデビル(東京・渋谷)
久々に背中に火がつきそうな刺激的なロックを聴いた。話題のバンドの写真展→ナタリー

ゼラチンシルバーセッション2010 – Save The Film -
2010年4月29日[木・祝]―5月15日[土]
AXIS Galley(東京・六本木)
銀塩にもデジタルにもそれぞれの長所がある、と訴えかける写真家33人の「代表作」。

イェンニ・ロペ(Jenni Rope)「My Forest」
2010年5月4日[火・祝]―5月9日[日]
NOW IDeA(東京・表参道)
フィンランドでNAPA BOOKSを主宰するアーティストの日本初個展。必見。

IKEBANA & AKICHI RECORDS PRESENTS EXHIBITION “IKEBANA響室”
2010年5月7日[金]―5月16日[日]
VACANT(東京・原宿)
1点物CDで話題になったIKEBANAの新作正式リリース記念展。コーネリアスのユニットのライブも。

荒木経惟「古希ノ写真」
2010年5月8日[土]―6月5日[土]
タカ・イシイギャラリー(東京・清澄白河)
昨年の「遺作」から、「古希」へ。ますます盛んに老いの山を登る。

大森克己写真展 10 PHOTOGRAPHS
2010年5月13日[木]―5月26日[水]
青山ブックセンター本店内・ギャラリー(東京・渋谷)
新作『Bonjour』を含む写真集三部作からの展示。

奈良美智展「セラミック・ワークス」
2010年5月15日[土]―6月19日[土]
小山登美夫ギャラリー 7F(東京・清澄白河)
Casa BRUTUSのうつわ特集で度肝を抜いた、新作の陶器の立体作品がついに展示。

奈良美智&ジョン・カリン
2010年5月15日[土]―6月19日[土]
キドプレス(東京・清澄白河)
2002年制作のエッチングとリトグラフより。会場は版画作品を専門に扱う工房。

武田厚志展『Nombre ─ノンブル─』
2010年5月17日[月]―6月3日[木]
ガーディアン・ガーデン(東京・新橋)
エディトリアルの分野で活躍するデザイナー。これまでの仕事と、新作のカレンダーを展示。

川島小鳥展「未来ちゃん」
2010年5月21日[金]―5月30日[日]
NOW IDeA(東京・表参道)
佐渡島に住む女の子未来ちゃんを捉えた写真集より。この子、うちの娘に少し似ていて親近感が沸く。

池田進吾個展「熊にみえて熊じゃないとはああ驚いた」
2010年5月25日[火]―5月30日[日]
GALLERY TOKYO BAMBOO(東京・乃木坂)
クロワッサンのいしいしんじの連載に添えられた装画を展示。楽しみ。
 
>>これから行くかもしれない展覧会[2010・4~]

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金谷裕子個展「甘くて強いフラミンゴ」
2010年3月27日[土]―4月4日[日]
PLSMIS(東京・表参道)
カラフルなステンドグラスのような、不思議なアートワーク。

さつまもの展
2010年3月27日[土]―4月25日[日]
CLASKA Gallery & Shop “DO” 渋谷店(東京・渋谷)
ランドスケーププロダクツや元relax岡本仁さんらがおすすめする、鹿児島の“よかもん”を紹介。

キムラ・グラフィック《ルビ》展
2010年3月29日[月]―4月10日[土]
ヴァニラ画廊(東京・銀座)
2008年に永眠したフォトモンタージュの巨匠・木村恒久が現代に問うグラフィック。

市橋織江展「Gift」
2010年4月2日[金]―4月23日[金]
エモン・フォトギャラリー(東京・広尾)
同名の写真集より。淡いシアンで切り取られた何気ない日常の写真。

TDC展 2010
2010年4月2日[金]―4月24日[土]
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京・銀座)
毎年恒例。「日々の音色」PVが受賞。ADCよりは現在を反映している気がする。

ミック・イタヤ 提灯
2010年4月2日[金]―4月28日[水]
GALLERY SPEAK FOR(東京・代官山)
鈴木茂兵衛商店とのコラボレーションで作られた大小の提灯。ほしい。

フセイン・チャラヤン─ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅
2010年4月3日[土]―6月20日[日]
東京都現代美術館(東京・清澄白河)
様々な分野をミックスした表現で知られるファッションデザイナーの大規模な個展。

猪熊弦一郎展『いのくまさん』
2010年4月10日[土]―7月4日[日]
東京オペラシティアートギャラリー(東京・初台)
いままで遠くて(丸亀)観られなかった猪熊作品が間近で観られる。東京では10年振りの個展。

有元利夫・舟越桂版画展 -遠い旋律-
2010年4月14日[水]―4月25日[日]
Bunkamura ギャラリー(東京・渋谷)
それぞれの時間の中から作品を生み出す二人の版画展。ここの企画は時々好きだ。

森山大道 新作写真展 『NAGISA』
2010年4月16日[金]―6月13日[日]
BLD GALLERY(東京・銀座)
シンガー渚ようこを一年にわたって撮り続けた新作。同名の写真集も発売。

ゴーゴー・ミッフィー展
2010年4月22日[木]―5月10日[月]
松屋銀座(東京・銀座)
ミッフィー/うさこちゃん生誕55周年。祖父江慎さんによる絵本のリニューアルも進行中。

荒井良二作品展「meta めた」
2010年4月23日[金]―5月28日[金]
FOIL GALLERY(東京・馬喰町)
フォイルから発売される同名の作品集にちなんだ展示。各種イベントも開催。行きたい。

ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし
2010年4月24日[土]―6月20日[日]
東京都庭園美術館(東京・目黒)
こういうタイプの展示が庭園美術館で、とは珍しい。構成主義の麻雀牌が興味深い。

>>これから行くかもしれない展覧会[2010・2/3~]

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迫田洋太個展「バラ色の日々」
2010年2月18日[木]―3月2日[火]
ソーン・ツリー ギャラリー(東京・原宿)
不思議な色彩で描かれた人物画。

日本発☆子どもの本、海を渡る
2010年2月20日[土]―9月5日[日]
国際子ども図書館3F 本のミュージアム(東京・上野)
日本で作られた絵本や童話が、海を越えてどのように翻訳されたか。

第12回亀倉雄策賞受賞記念 デザイン維新だ。浅葉克己展。
2010年2月22日[月]―3月26日[金]
クリエイションギャラリーG8(東京・新橋)
亀倉賞受賞作「ミサワ デザイン2009 バウハウス」のポスターを中心に展示。

深海の庭 – 小木曽瑞枝展
2010年2月23日[火]―2月28日[日]
NOW IDeA by UTRECHT(東京・表参道)
鮮やかな色合いに着色された、木を使った立体。ブルーマークほかとのコラボも。

ミナ ペルホネン ハウス イン デパートメント
2010年2月24日[水]―3月16日[火]
伊勢丹新宿店本館5階=ザ・ステージ#5(東京・新宿)
ミナ ペルホネンがプロデュースするリビングスタイル。リサ・ラーソンとのコラボも(!)。

「月刊春菜はな〜GURU GURU GURU〜」写真/藤代冥砂 画/はまぐちさくらこ
2010年2月25日[木]―3月14日[日]
artdish g(東京・神楽坂)
「月刊春菜はな」の写真をドローイングとコラージュで大胆にリメイク。

佐々木一澄個展「頭に浮かぶ絵」
2010年2月26日[金]―3月3日[水]
OPAギャラリー ショップ(東京・表参道)
安西水丸氏を思い起こさせる懐かしい感じの絵。→クリ8

永島京子 コンビネーションシリーズ
2010年3月2日[火]―3月20日[土]
ギャラリー360°(東京・表参道)
レンティキュラパネルを効果的に使った写真展。

生誕120年 小野竹喬展
2010年3月2日[火]―4月11日[日]
東京国立近代美術館 企画展ギャラリー(東京・竹橋)
イラストレーションの世界にも通じるやわらかな色彩の風景画。

DNP グラフィックデザイン・アーカイブ収蔵品展III 福田繁雄 ヴィジュアル・ジャンピング
2010年3月4日[木]―3月27日[土]
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京・銀座)
急逝から約一年。氏が生前に制作したポスター108点を展示する追悼特別展。

POSTYMO : Yellow Magic Orchestra +skmt 写真展
2010年3月6日[土]―3月31日[水]
3331 ARTS CYD 3F/303, 304 g3/(東京・末広町)
神田の小学校を改築した新ギャラリーでの展示。各教室でさまざまな催しが開かれている。

鈴木里江展「OTOGI GIRL」
2010年3月8日[月]―3月13日[土]
ギャラリーハウスMAYA(東京・外苑前)
おとぎ話の世界を描く。前とは少し画風が変わったみたい。

あべ弘士『かわうそ3きょうだい』原画展
2010年3月8日[月]―3月20日[土]
ピンポイントギャラリー(東京・表参道)
あべさんの描くかわうそ、意外と(失礼)……カワイイ。

伊藤絵里子個展「ひとつ、ふたつ、みっつ」
2010年3月12日[金]―3月16日[火]
Gallery it’s(東京・代官山)
精力的に展示を行う伊藤さんの新作展。

レザイ美樹「NEW ERROR」
2010年3月12日[金]―3月23日[火]
ROCKET(東京・原宿)
HiHiRecordsのアートディレクター。プロフィールにわざわざ“本名”って書いてある。

通学路 Vol.1
2010年3月12日[金]―3月27日[土]
HAPPA(東京・中目黒)
写真集『通学路』第一弾発売記念展。中川正子、鈴木理策、浅田政志ほか。詳細はこちら

新津保建秀+池上高志「Rugged Timescape」
2010年3月12日[金]―4月3日[土]
FOIL GALLERY(東京・馬喰町)
渋谷慶一郎とのサウンド・インスタレーションで知られる複雑系研究者との写真展。渋谷氏の新作も。

第8回TIS公募受賞作品展
2010年3月29日[月]―4月10日[土]
ギャラリー5610(東京・表参道)
今年でもう8回目。大久保厚子さんが金賞受賞。

Users Sphere; 星織-hoshiori 2010
2010年3月30日[火]―4月4日[日]
Gallery LE DECO 2(東京・渋谷)
石井ゆかりのサイト「筋トレ」開設10周年記念写真展。新潟にも巡回。詳細はこちら
 
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