ジャンク・スタイル・シリーズ(チルチンびとの本1〜3)

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2007/7/13(センス・オブ・ジャンク・スタイル)
2007/10/4(スピリッツ・オブ・ジャンク・スタイル)
2007/12/7(ジャンク・スタイル・キッチン)

AD/D=下山ワタル+小久保美由紀
TX=大平一枝
IL=北村範史、伊藤絵里子
PH=安部まゆみ、野寺治孝
ED=熊谷美由紀、遊佐葉子
CL=風土社

NOTE=ライターの大平一枝さんからのオファーにより、風土社の雑誌『チルチンびと』の別冊として発行された、“ジャンク・スタイル”シリーズ三部作のブック・デザインを担当した。大平さんとはそれまで全く面識がなく、偶然ぼくのブログを読んで通じるものを感じ、仕事を依頼しようと思ったとのこと。世の中何が起こるかわからないものだ。シリーズでいくことが決まった時点で、北村範史さんにシリーズ全体のイラストレーションとアートワークを、また、グループ展で作品を見て気に入った伊藤絵里子さんにコラムの挿し絵をお願いすることにした。撮影は『チルチンびと』の大平さんのコーナーで仕事をする二人のカメラマンが担当した。

 主に企画・進行の問題から、ぼくとしては初めてのデスマーチ的状況に直面した仕事でもあった。制作のために何よりも大事な「十分な時間」を確保するための努力や工夫、スケジュールおよび健康管理、人員の調達などについて考えさせられた。誰よりも読者や制作物を手に取る人々のことを第一に考え、自分たちが納得できるものをひとつひとつ丁寧に作っていくしかない。

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 “ジャンク・スタイル”とはヨーロッパで発祥した、古い物や日用品にその人なりの価値を見出す住まいのスタイルで、大平さんはそこに「民芸運動」などから連なる日本独自の解釈を加えている。誤解されがちだが決して単にお洒落な暮らしを求めるものではなく、質実剛健や「もったいない」の思想とも通底するような、どちらかといえば「地道」なスタイルだと思う。きらびやかな都市型の生活に背を向けて、あえてそうした不器用な暮らしを目指してしまう人々のドキュメントとして考えると、このシリーズのほかにはないユニークさが浮かび上がってくるだろう。そのあたりの大平さんの目線がよく伝わる『スピリッツ・オブ・ジャンク・スタイル』が、仕上がり含め個人的にはいちばん気に入っている。

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