わからん


「わからん」 詩=工藤直子(『工藤直子詩集』ハルキ文庫より)

 人生は「わからん」の連続だった。何かについて知れば知るほど、わからないことも同じぶんだけ増えていく。わかった、正しいと思った次の瞬間に、そう思った自分を疑うことも数知れず。昔よりは歳を重ねて、少しはわかった気持ちになれるかと思ったら、とんでもない。相変わらず人生も世界も、自分のことさえも「わからん」ことだらけ。だからこそ、まず 手をのばし 足を踏みだす。たぶんこれからもそんなふうに生きていくんだろうなと思う。




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