Non Vintage|林立夫セレクション

2005/10/26
AD/D=下山ワタル
CL=ソニー・ミュージック・ダイレクト
PH=桑畑恒一郎
NOTE=元ティン・パン・アレーの林立夫が、これまでにドラマーとして参加した様々なアーティストの楽曲から自ら選曲した、2枚組コンピレーション・アルバム(曲目はこちら。セレクトされたアーティストからのコメントにも注目)。マネジメント・オフィスが仕事場の近くだった縁で、デザインをやらせていただくことになった。事前に渡されたデモを聴いて、YMOやはっぴいえんど周辺にダイレクトにつながる人脈や幅広いキャリア、よりもまず、フリー・ソウルかカフェ・アプレミディを思わせる、その渋くかつお洒落な選曲に驚かされた。はっきり言って、ジャパニーズ・シティ・ポップスのコンピではこれまで聴いた中でトップクラスの出来。
タイトルの“Non Vintage”の由来は、ワインの用語で、いろんな収穫年(ヴィンテージ)の葡萄をブレンドして作ったシャンパンのこと、だそうで、このアルバムのコンセプトそのものを表わしている。林さん自身もワインに造詣が深く、ワインラベルには面白いデザインが多いよ、といろんな国のラベルの画像をメールで送ってくれた。それらを眺めているうち、このアルバムそのものを一本のワインに見立てて、ワインラベルをそのままジャケットにすることを思いついた。林さんもそのアイデアを気に入ってくださり、それからワインラベル探しが始まった。ワインのお店に行って実物を見たり、ネットでサーチしたり、資料を見て研究したり(おかげでワインに多少詳しくなった)。いくつもの候補の中から、要素をそぎ落としたシンプルなデザインが多いイタリア産ワインにインスパイアされた案が選ばれた。
今回、ジャケットの仕事では初めて、タイポグラフィだけでデザインを構成した。写真もイラストの力も借りることなく、デザインの力だけでアートワークを作れたことは大きな自信につながった。判子はもともと自分でデザインしたのを入れていたが、林さんのアイデアで、友人の篆刻家が作った判子を使用することになった。パッケージとしていろんな方向から見ることにより、全体から雰囲気が伝わってくるよう心がけた。ブックレットの最新の本人の写真と、ケース内側のモノクロ風景写真は、RIDE on BABYの仕事でご一緒した桑畑恒一郎さんの作品。





