「日々」という雑誌

久々に出かけた青山ブックセンター六本木店で「日々」という雑誌を見つけた。
アトリエ・ヴィという編集プロダクションが発行元で、ごく限られたお店でしか販売されていないミニコミ。雑誌としての雰囲気は、大橋歩さんの「Arne」に少し似ている。内容は、このところブームの「器」の特集など。
全体のレイアウトと、何より使われている書体の美しさに目を引かれて、すぐに購入した。
気になる書体が使われているのを見ると、必ずネットを使ってそれが何の書体か調べることにしている。「和文フォント大図鑑」を小一時間ほど見て、特徴のある字体を目印に探してみたら、本文で使われているのが日活明朝体という書体だとわかった。メーカーのHP(2000年頃から放置状態…)で調べると、Mac用のフォントはもう販売されていないようだ。ではWindowsDTPで作ったのだろうか。
不思議に思って、ページをめくりながらじっくり見回してみた。それにしても墨版のインクがやけによく乗っているなと思いながら「あれ?」と思ってふと裏面を見ると、裏面が文字の形に盛り上がっていた。やはり活版印刷だった。本物の活字を使っているのか、DTPで擬似的に活版を作っているのか、まだ断定はできないけど、ユニークだなと思った。デジタルの時代に、デジタルと手をつなぎながらデジタルの逆をいくような試みにはシンパシーを感じてしまう。とにかく日活書体カワイイ。微妙に字形や字詰めが揃っていないところも好きだ。キャプション等で使われている細いゴシック体もカワイイ。また今度調べよう。
表紙で使われている『となり町戦争』の題字とおぼしき書体もカワイイ。探してみよう。

